第19幕 ドラキュラZERO ~悪にして英雄、悪に身を捧げ民を守る~
- 作品情報
監 督:ゲイリー・ショア
出演者:ルーク・エヴァンス
- あらすじ
15世紀にオスマントルコという強大な帝国がった。トルコには兵力増強の為に奴隷として子供を1000人を差し出されるという掟が存在した。主人公のヴラドも幼少期に前代君主であった父により帝国に差試打された過去を持っている。
その時に幼くして戦地に投げ出されたヴラドは戦いを学び、やがて「串刺し公」と呼ばれ敵から恐れを抱かれるようになる。その働きを讃えられ自国に帰ることを許される。
それから10年、また帝国が「子供1000人を奴隷として差し出せ」と掟の復活と共に告げてくる。その1000人の子供にはヴラドの子供も含まれる、逆らえば民は根絶やしにされると脅されるが、妻は我が子を差し出すこと強く反発する。
ヴラドは苦渋の選択に迫られ、帝国との決別を決意する。
そしてヴラドは力を得るために牙の山に住んでいる魔物に救いを求めるが魔物には「自ら魔物になって敵を滅ぼせばいい」そしてヴラドは家族を民を守るために魔物の血を飲みヴァンパイアとなり帝国と戦うことを決意する。
- 感想
ドラキュラの元ネタであるヴラド公が本当にヴァンパイアの力を手にする話で、ドラキュラといえばの話がいたるところにあるので楽しめる作品だと思う。
ドラキュラになり弱点である太陽や聖水、銀など触れないようにして戦うところ、そしてヴァンパイアとしての能力は3日間のみとの制約だけどそれは血を飲まなければの話、3日間は血の渇きに飢え気を抜けばすぐにでも血を飲んでしまいそうになるでも家族のために飲まないようにする確固たる意志はかなり強いので、そういう葛藤も見るポイントではないだろうか
そして肝心のアクションシーンはかっこいいと思う。串刺し公に恥じないシーンも登場するし、こうもりを自在に操り敵をなぎ倒すところや、自身がこうもりになり移動するシーンなど、沢山多用してくれるので楽しめる作品ですね。
家族や民を守るために行動する姿はまさにトップに立つにふさわしい立ち振る舞い、でもヴラドが人間であればの話。正体を知られようとも守る姿は本当にかっこいいと思う。
- 最期に
今作の主人公ヴラドはやっぱりかっこいいですね。当たり前だが血の渇きを耐え忍んでいるところは、わかってはいるのだけれどハラハラしてしまいますね。
そしてこの作品は、90分と短い時間にまとめられているからこそ、ストーリーのテンポもよく間延び感がないからこそ面白くできていると思う。だらだらと流されれば面白さ減りますもんね・・・
一応続きの話として1992年にドラキュラ Bram Stokers Dracula/Draculaがあるのですが観なくても楽しめると思います。